今回の記事は久しぶりの寄稿、みんなの海外体験談です!世界一周を考えている方はどうぞ〜。メリラボのメリッサさんからの投稿です。
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こんにちは、メリッサです。
現在は4人の子供たちを育てる主婦として、慌ただしく平凡な日常を送っております。
そんな私が、世界一周を目指して旅に出たときのお話。
今から10年以上も前の話になってしまうのですが、2004年22歳のとき出発しました。
途中27ヵ国周ったところで事情ができて帰国してしまったので、残念ながら世界は一周していません。
今回は、当時の旅事情と私が世界一周をリタイヤした理由についてお伝えします。
時代ギャップを感じるところもありますが、少しでも参考になれば嬉しいです。
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世界一周のきっかけ
私が世界一周したいと思った理由は「世界一周したことあるねん。」と言えるようになりたかったから。
ただそれだけ、です。
私は自己肯定感がほとんどなく、自分に自信が持てないまま大人になりました。
何かを変えたくて漠然と世界一周へ思いを巡らせるようになったのは、一人暮らしにも慣れた21歳のころ。
世界一周したことが自分の自信に繋がるような気がしていたんです。
唯一反対したのは当時付き合っていた彼。
バツイチの男性だったのですが、子供達のために離婚したまま再び同居することになり、私の足枷は完全に無くなったのでした。笑
世界一周のための準備
出発前の準備に掛かった費用はおよそ以下の通り。
- 航空チケット 450,000円
- ユーレイルパス 90,000円
- 旅行保険は当時最大6ヵ月のものしか見つけられなかったので、それが80,000円。
- パスポート取得 16,000円。
- ホームステイ&語学学校。250,000円
- 携帯代金 12ヵ月分24,000円くらい
- デジカメ、パソコン台、予備バッテリー 150,000円
- バックパックや靴など、数万円
- 予防接種 各種(黄熱病・破傷風・肝炎など)
出発前に100万円以上使ってることになりますね。
世界一周の予算が1年100万円と言われていた時代から考えると、だいぶ贅沢です。
一人暮らしをしながら昼夜問わずがむしゃらにバイトして、1年掛けて貯金した230万円の半分を出発前に使ってしまいました。
初めての一人旅で女ということもあり、懐事情が許すならお金で買える安心・安全は買っておきたいという考えでした。
世界一周航空券
旅に出る前に、まず大まかにどんなルートや交通手段で1周するかを考えます。
世界一周とは何をもって世界一周とするのか?
全部の入国スタンプを集める、全大陸に上陸する、飛行機で成田→ニューヨーク→ロンドン→成田と直行便で繋いでも1周は1周。
私は世界一周航空券を利用することにしました。
主要グループがそれぞれ販売しているチケットで、使用期限や就航都市、滞在日数などの細かいルールが違うので、集めているマイレージや予定など自分の都合にあったグループを選ぶことができます。
私はワンワールドの5都市周遊チケットを選択。
理由はイースター島に行ける唯一の世界一周チケットだったから!
出発前に一通り旅行日程を決める必要がありますが、出発してからルートや利用日を自由に変更できることも決め手でした。(基本ルールには従うルート変更のみ可能。手数料が必要な場合もあり。)
使用期限が1年と短いのはどの世界一周チケットも同じ。
日本を出発して東周りで最後にインドか東南アジアまでこのチケットで辿り着いたら帰国便は破棄して、タイで格安航空券を購入して帰国するつもりで、当初は1年半~2年くらいを計画していました。
語学学校&ホームステイ
当時の私は英語がほとんど喋れなくて、出発したとき乗り継ぎ空港で「さんきゅーさんきゅー!そーりー」って意味も分からずに言ってたら、眉切りバサミと一緒にコンタクトケース取り上げられました。
出発初日に大切な視力を失うっていう・・・。
1番目の国ニュージーランドについて、ホームステイ先のおばあちゃんと合流したときに「まずコンタクト買いたいねんけど!」って言ったわ。身振り手振りで。
現地で購入するのに4万円くらい余分な出費になったので、悔しすぎてよく覚えています!
そんな残念な英語力という自覚があったので、語学学校に1ヵ月分申し込んでいました。ついでにホームステイも。
到着してから探せる自信がなかったので私は出発前に申し込みましたが、現地ではワーホリで来て飛び込みでっていう強者もたくさんいました。
ちなみに、私は語学学校に通ったものの日本人同士でつるんでしまい英語力は上達せず、っていう残念パターン。
しかも次の行き先が南米だったので、英語は全然使えないっていう。
このお金はドブに捨てた現地での出会いはプライスレス。
携帯代金&パソコン・デジカメ
今の旅行者はスマホ片手に宿探しするんでしょうか。
当時はボロボロになった地球の歩き方を手に、宿やネットカフェを探していました。
1メガ1万円 の時代。デジカメもSDカードも大容量のものはすごく高価で、予備を持っていっても足りんだろうとパソコンも購入しました。
現地での感動や思い出を残すのに、カメラは必需品ですからね。
今ならもっとスマートな旅ができる自信あるわ。
スマホとクラウドで荷物も最小限に。パソコン持って行くくらいなら、ブログで旅行費稼ぎながら期限決めずに旅する。
携帯電話は、電話番号を変えたくないなら一番安いプランで使い続けるしかありませんでした。
こだわりがあったので毎月支払い続けていましたが、今では海外留学などで長期間利用しない人向けの番号保管サービスがあるそうです。
ただ今なら絶対にスマホ持って行くよな。
SIMフリーと無料wi-fiスポットはバックパッカーの最強の味方。
旅の途中で予想外の大出費も
世界一周中は収入がないという場合は、出発の前に予算配分を大まかに決めておく必要があります。
物価の安い国では安く抑えつつ長期滞在が可能、高い国では目的さえ済ませたらさっさと次の移動。
このように支出のペース配分を考えておかないと、旅が尻つぼみになりかねません。
旅の途中でとても魅力的なツアーに出会ったときも、少し余裕を持ったプランを立てておくと諦めずに済みます。
私はある程度の旅程を決めて航空券を持って出発したことで気持ちに余裕があったので、迷ったときは参加しちゃえ!と毎回勢いだけで申し込むことができました。
南米パタゴニアのルート40縦断ツアーも南極ツアーも大きな出費でしたが、参加していなかったら旅の充実度は半減していたはず。
また帰国後すぐに一人暮らし生活に戻ると決めていたので、仕事が見つかるまでの間の家賃・生活費を考えて貯金をどれくらい残しておくかも決めていました。
具体的には2ヵ月分で30万円。
いざというときは使っちゃうこともできるので、これも気持ちの余裕に繋がります。
世界一周の途中で帰国した理由
こんなにもお金や気持ちに余裕を持って旅していたはずなのに、私が世界一周を途中で帰ってきてしまった理由。
それは・・・男。
恥ずかしながら、本当に、彼に頼まれたことが原因で帰国しました。
出発前に足枷になっていた、あのバツイチの彼です。
前妻と子供のためにやり直そうと一度は頑張ってみたものの、私が出発した後お互いにやっぱり無理となって同居解消していました。
すぐにメールや電話でやり取りするようになり、仕事で彼がアメリカに行くタイミングと私が乗り継ぎでアメリカに寄るタイミングを合わせて現地で会ったこともありました。
これも遠恋、、、って言うんですかね?
船や僻地でのバス移動が続くと、メールさえ確認できない日が続きます。
その日私はイタリアから船でギリシャに渡る前に、ギリシャの中心街に到着するまでは当分連絡できないことを電話で伝えました。
すると、彼が消え入りそうな声で「寂しい。そろそろ帰ってきてほしい。待ってる側の気持ちなんて分からないよね。」って。
今思えば女々しい!
なんて女々しい!!(2回言ったw)
だけど当時23歳のうら若き乙女は、純粋に悩んでしまったわけです。
船に乗っている間、港から鉄道駅までのバス、移動中に考えて考えて考えて。
泣けてくるよね、いろんな意味で。
絶対に後悔しない?
後悔したら途中で帰国してしまったことを彼のせいにしない?
私は帰国して彼とどうなりたいの?
考えて出した結論が、帰国でした。
忘れもしない、ギリシャの片田舎の電話ボックスから彼に「分かった。帰ることに決めた。トルコは行っておきたいから、あと1ヵ月で帰る。」と伝えました。
1ヵ月後にちょうど仕事でアメリカに行くから合流して一緒に帰国しない?という彼に、「だったらアメリカから日本へのチケット取っといて。」と告げて電話を切り、その数日後に「片道チケットなんて無いよ~。」というメールを受け取ったことも忘れない。
イスタンブールーロンドンーサンフランシスコー関空という超変則航空券を、私はイスタンブールで買ったっていうのに、
日本で日本語で買えないわけない!!
ちなみに超絶高かったよ、そのチケット。
30万円近くしたんだよ。帰国後の生活費分だよ。エジプトだったら1年過ごせたよ。さすが超変則。(涙)
こんな高額チケットを男のために買えてしまったのも、余裕があったせいでしょうか・・・。
トルコから残りの世界一周航空券を使って帰国すれば余分なチケット代は不要だったし、一応世界を一周したってことになったのに。
逆回りしてアメリカに寄ってから帰国したので、何とも中途半端な結果となりました。
旅に出るか迷ってるなら行っちゃえ!
途中で帰国するか迷ったとき、「今帰ってもまたいつか行けばいい。絶対行こう!」と心に誓いました。
あれから11年経って、まだその誓いは果たせていません。
最初のきっかけだった自信は、多少持てるようにはなりました。
旅程の7割のところでリタイヤして帰ってきちゃたけど、それでもその経験は0じゃない。
色んなことがあって、それを乗り越えたことや思い出は確実に自分の中で残っています。
出発前の裏目標だった『南極で温泉に入ること』も達成できたしね。
だけどやっぱり心に残っているのは、残りの国々への憧れと、行っとけば良かったっていう小さな悔いです。
年齢や家族が増えると、フットワークの軽さやノリと勢いで突き進める無鉄砲さは失われていく。
子ども達が独立してお金や時間をまた自分の為に使えるようになったとき、自分の体が思い通りに動くとは限らない。
家族ができた今ならではの挑戦もあると思う。
でも出会いを奔放に楽しめて、その大切さを実感するには、若さと独り身であることが重要だったりする。
思い立ったら吉日!
今しかできない経験が必ずあります。
失敗してもリタイヤしても時間がたてば笑って話せる過去になります。
経験は間違いなく自分の財産になります。
だから迷ってるなら背中を押してあげましょう。
さぁ、行っておいで〜!
あ、そういえば彼とはその後どうなったかって?
数年後に結婚して、彼は4人の子供達の父親をしていますよ。
「別に帰ってこなくても大丈夫やったで。」とか言うので、子供たちが独立したら彼は置いてけぼりで心残りのインド・東南アジアへ行くつもりです。笑
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22歳の女性なのにフットワークが軽いですねー。でも、とても貴重な経験ができたと思います!
世界1周を飛び立った同期が、
「世界一周したことあるねん。」と言いたかった。実にシンプルですが、そうした理由で行動を起こせる人って少ないですからね。この行動力はきっと、今後の人生において、大きな武器になるでしょう。
子供達が独立したら、また旅立つのでしょうか?ww
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